病魔から救う
現代人は数多くの病魔の影に怯える日々を過ごしている。
それらの不安因子を取り除くための生化学実験の一つとして、この免疫沈降法というものがある。
これは、本来ならばタンパク質などの非常に溶けやすいはずである抗原と抗体とを結び合わせることによって一つの大きく溶けにくい、沈殿しやすい物質へと生成しなおし、そうして任意のタンパクを検出・分離・複製するという手法だ。
免疫化学的実験の基礎とされており、この分野における様々な実験方法の根幹とされている。
もちろん、この免疫沈降法だけならば大したこともないかもしれない、ただ抗体と抗原のなかからある特定のタンパクだけを取り出しやすくするための方法にしか過ぎない。
しかし、ペプチドに対する抗体を取り出すなどといった明確な目的のもとに行なう実験であった時、最終的には肺癌患者などに大きな治療効果をみせる、MUC1ペプチド刺激樹状細胞を基として作製されたワクチン療法などにまでこの生化学実験は発展しえるのだ。
もちろんこのような例以外にも、クロマチン免疫沈降法などの実験方法ではタンパク質とデオキシリボ核酸との相互作用によってDNAの配列を確認できたりと、様々な恩恵をわたしたちに与えてくれるのだ。
これから、この免疫沈降法についてをみていこう。
免疫沈降法とは、数多くのタンパク質が混じり合ったサンプルから任意のタンパク質を分離し、それを精製できるという古典的で簡易な手段だ。
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